「リビングラボ」について考える「ラボ」。Living Lab Laboratory – リビングラボラボラトリー

What's Living Lab

Living Labとは

  • #リビングラボ

リビングラボとは、これからの社会や技術を、生活者(市民、ユーザ)を含む多様なステークホルダによる共創プロセスを通じて、共にデザインし、実現するための仕組み(環境とプロセス)のことです。

リビングラボには、様々な捉え方や定義があります。逆に言えば、統一的で絶対的な定義はありません。また、リビングラボの地域・都市依存的な性質、幅広い分野への活用可能性を考慮すると、そもそも、統一的な定義を規定することはそれほど重要ではないとも考えています。

そこで我々は、リビングラボをリビングラボたらしめるものは何か?ということを考えるために、リビングラボが含むべき4つの重要な特徴を提示したいと思います。これは、リビングラボに関する研究/実践を先駆的に行ってきた我々が、これまでの研究/実践活動で得た経験や知見を踏まえて、言語化したものです。我々はこれを、「リビングラボのプリンシプル(原則)」と呼びたいと思います。

1 リビング:実生活の場
クローズドな実験室やスタジオだけではなく、実生活の場や社会(Real-life settings)の中で、社会課題解決や未来創造のための活動を行うこと。
2 ラボ:試しながらつくる
出来る限り早い段階から、適切なプロトタイプ(試作品)をつくり、それを社会・生活の場で試しながら具体化・実現すること。なお、リビングラボで「つくる」ものの対象は、技術や製品、サービスだけでなく、地域における活動や社会システムなど、非常に広範なものが含まれる。
3 共創:マルチステークホルダアプローチ
生活者(市民、ユーザ)、企業、行政(地方自治体)、研究機関など、多様なステークホルダが、課題解決や価値創造に向けて共創していること。生活者、企業、行政、研究機関の全てのステークホルダが揃っていなくてもよいが、生活者が共創活動の中心にいることが重要である。
4 エンゲージメント:長期的な生活者の関与
生活者が、長期的に関与・参加する活動であること。リビングラボでは、生活者を、単発的なワークショップの参加者や実験の対象者ではなく、様々なタイミングでプロジェクトに関与する「パートナー」と位置付けることが重要である。